【ユーザーレビュー】佐藤亙様(ギタリスト・サウンドプロデューサー・レコーディングエンジニア)

使用製品:
NativeTone buffer(NT01M) , NativeTone boost(NT01B) , PrimalPreamp ,Tube Preamp(オーダーメイド)


MBIの代表作といえば Native Tone Buffer
この出会いは、僕のギタープレイを大きく変えました。
いや、正しく言うと、良い意味で”変えなかった”とも言えます。

エフェクターをたくさん繋いでも、アンプに直で挿したかのような、極めてナチュラルな音。

これは今まで出会わなかった機材という印象でした。
少し、レコーディングの機材に近いフィーリングかなと。

今まで不安に思っていた音痩せの心配が払拭されて、安心してプレイできるようになった。
これはプレイヤーにとって何よりもかけがえのないものです。

本来出したかった音を出せるようになったと言う意味で、
”大きく変えた”けど、”良い意味で変えない”機材なのです。


加えて、
僕はライブ会場の響きによって、clean / natural / warmの3色の音を切り替えています。
デフォルトはNatural。
より暖かくしたいときはwarm、
会場の音の抜けが悪いときはcleanに。
色々な音環境に即座に対応できます。

ブースト時のプリ/ポストの違いや、cleanとnaturalの音の違い(僅かだけど大切!)など、
開発の時点からプロトタイプをお借りして、色々と意見を言わせてもらいました。

僕だけではなくて、
日々過酷な演奏をしている第一線のミュージシャンからも要望がフィードバックされて、
かなりの完成度になっていると思います。

アコースティックギターは特に、ピエゾ臭さやマグネティックの硬さが緩和されて、
より生に近い音になります。
ブースト付きのバッファと、最近発売されたPrimal Preampがあれば
アコギのボードの基本は全てまかなえるかなと。

フィンガーピッキングの時はNative Tone BufferのブーストをONに。
Primal PreampのBodyを足していけば、アコギ本来のボディーの鳴りが戻って来ます。

ちなみに、僕が「試しに使ってみて」とバッファを貸したベーシストの皆さんは、
ほとんどの方が購入してくれました(笑)

僕がプロデュースしている女性シンガーは、
ほぼ毎日のようにアコギ弾き語りライブを日本全国で行なっているのですが、
移動とライブを繰り返しても、故障せずにずっと使い続けています。

派手に音を変える機材はたくさんありますが、
サウンドの芯をしっかりさせるペダルはなかなかない。出会えて良かった!


僕が初めて作ってもらったのは、特注のエレキギター用の真空管プリアンプでした。
Bassman と Delux Reverb の回路が搭載されていて、コンパクトに持ち運べるサイズ。
これのすごいところは、ひょいとカバンに入れていけば、
ライブハウスやリハスタに必ずと言っていいほど置いてあるJC-120がフェンダーサウンドに大変身するところ(笑)

自分のアンプを持っていくことができない状況でも、
JC-120の裏側に回ってエフェクトリターンに接続すれば、真空管アンプのトーンが出て来ます。
本当にストレスフリー。これも手放せない一品。

長々とたくさん語ってしまいましたが、ボードの一番最初に安心して末長く置くことのできるペダル。
ぜひ、「試しに使ってみて(笑)」ください。


佐藤亙(サトウ ワタル)
ギタリスト・サウンドプロデューサー・レコーディングエンジニア
https://watarusato.jimdo.com


MBIよりコメント

亙さんとはMBIを立ち上げる前かな?
当時私がハマって色々作っていた真空管プリアンプを気に入ってくれて
オーダーしていただきました。
どんなアンプでもそのプリアンプの音になってしまうというもので、
今でも使っていただいているとの事。うれしいです!
(興味ある方、連絡お待ちしてます!)

NativeToneシリーズの、
「原音を重視したナチュラルなバッファー」
というコンセプトを一発で見極め、
愛用してくださっている亙さんのゆるぎない耳は、
トーン回路(Natural,Clean,Warm)のチューニングにも
何度もお付き合いいただきました。

トーンキャラクター機能は、そもそも楽器や弦の状態、シールドの違い、
会場の響きやPAシステムとの相性などを補正するための機能で、
その違いは非常に繊細。
原音重視との板挟みで本人もよくわからなくなりそうな所を、
その都度的確なアドバイスで助けていただきました。

一方で、アコースティックギターシステムに苦労していると伺ったのが
PrimalPreamp開発のきっかけになりました。

ライブでマイクは立てられず、
何かしらのピックアップを使わざるを得ない訳ですが、
その平面的な音に満足いかずに色々と試されている様でした。

PrimalPreampのBodyというエンハンス機能は、
そんな巻弦のふくよかさを自然に甦らせるツマミです。
この事は、エレキギターのみならず、
ベース(エレキ、コンバス)にもあてはまります。
ちなみに、Shineツマミは一般的?なトーンの帯域より少し上、
鈴鳴りや空気感、Bodyを上げた事による補正などに効果的です。

なにしろ「良い」と思った自分を信じ抜ける亙さんを見習いたいし、
これからもよろしくお願いします!

MBI Sound Engineering 代表:大塚克己